自動販売機を設置して儲かるの?

はじめに

いつの時代もサラリーマンの副業や不動産オーナーの副収入として、よく注目を集めるのが自動販売機ビジネスです。
テレビや雑誌などでも時々取り上げられては、インターネット上でも話題になっていますね。
この記事では、自動販売機を設置して儲かるのかどうか、といった副業的観点から執筆したいと思います。

自動販売機に関する副業には、主に

・自動販売機を設置して収入を得る
・自動販売機の設置場所を設置会社に紹介をして収入を得る

の2パターンに分けられます。

ここでは、前者の自動販売機を設置して収入を得る場合について書きたいと思います。

自動販売機の設置場所探しで稼ぐ方法

2019年2月21日

自動販売機を設置して収入を得る方法とは

そもそも自動販売機を設置するには、

・自分で自動販売機の機械を買って設置する方法
・自動販売機の設置会社に無料で設置してもらう方法

があります。

自分で自動販売機の機械を買って設置する方法

まず、自分で自動販売機の機械を買って設置する方法について説明します。

結論を先に言うと、入ってくる金額だけを見れば儲かるのはこちらです。
しかし、伴う苦労が半端ではなく、自動販売機の設置会社に無料で設置してもらう方法の比ではないので、オススメしていません。

つまり個人で行うには、費用対効果が合わないということです。

さて、自動販売機を買う場合、新品だと100万円、中古でも30万円位の予算を見ておく必要があります。
ヤフオク等のオークションサイトにはジャンク品が格安で販売されていることもあるようですが、動作の保証や壊れた時にどうするかといった問題が常につきまといます。

初心者は、値段こそ高くても安心できる販売業者から買ったほうが良いでしょう。

自動販売機の機械を自分で買って設置する場合は、販売する商品を自由に選べますので、良い仕入先を探して好きな商品を売りましょう。
もちろん、お酒やタバコなどの許認可が絡むものについては、事前に監督官庁への手続きを忘れないようにする必要があります。
また、公序良俗に反したものを取り扱ったりすると、近隣の方等からクレームが発生することもあるので細心の注意が必要です。

自動販売機の機械を自分で買って設置するからには、自動販売機の管理責任が常につきまといます。
商品仕入れや管理が面倒だな…と思う人は、悪いことは言いません。
自分で自動販売機の機械を買って設置するのではなく、自動販売機の設置会社に無料で設置してもらいましょう。

もちろん、お金を飲み込まれた、商品が冷えていない、違っている商品が出た、賞味期限が切れている等のクレームが発生した場合も設置をした貴方が責任をもって対応しなくてはなりません。

ちなみに、電気代の負担も考えておかなくてはいけません。
最近でこそ自動販売機の省エネ化が進みましたが、中古で買ってきた自動販売機の中には省エネに対応していない機種もあるでしょうから注意が必要です。

ただ、自分で自動販売機を買って、仕入れた商品が売れ儲かった場合は格別に嬉しいことでしょう。
資産家や大家業といった比較的時間に余裕がある方は、この方式でも良いかもしれませんね。

自動販売機の設置会社に無料で設置してもらう方法

今、日本の清涼飲料水の自動販売機の殆どはこの方法により設置、運営されています。
フルオペレーションといって、自動販売機の設置・管理会社(オペレーター)に全てを一任するシステムです。

自動販売機の設置希望者が、自身の所有地等空きスペースをオペレーターに貸与し、自動販売機を設置してもらうことになります。
オペレーターが自動販売機の機材を購入し、商品仕入れや管理も行い、売上金の管理もしてくれます。
もちろん、自動販売機が故障した場合は各種クレーム等の対応も全てオペレーターが担当します。

そして、いくらかでも売上があれば、予め取り交わした契約に基づき、売上に応じて販売手数料を振り込んでくれます。
自動販売機の設置契約をするだけであとはすべてオペレーター任せなので手間がかかりません。

ちなみに、月々の電気代は設置者負担となることが通例です。
なお、契約によっては、電気代(正確には電気代相当額)をオペレーターが負担することもありますが、その場合販売手数料条件に影響(手数料条件が悪化)しますから、実質的には設置者負担です。

自動販売機を設置して何よりも面倒なのは、故障やクレームの対応です。
いつ自動販売機で飲料を購入した方から問合せが入るかわからないため、長期休暇をとったり、旅行に出かける等はしづらくなります。

そして、自動販売機の本体代負担をしなくても良いため、万が一売れなかったことを考えても、リスクは限りなく無いといっても良いでしょう。
(リスクゼロとは言っていません)

自動販売機を設置して儲かるのかどうか

自分で自動販売機の機械を買って設置する方法の場合、儲かるかどうかについては全て設置者の努力次第です。

一方で、自動販売機の設置会社に無料で設置してもらう方法の場合は、多くの場合赤字になることはありません。
というのは、オペレーターが、設置をする前に、この場所に設置してビジネスが成り立つかどうかについて、自動販売機ビジネスのプロの視点から市場調査を行うからです。
市場調査の結果、売れそうにないと判断した場合は、設置の提案をしてきません。
したがって、オペレーターから提案が出たということは、まず赤字にはならないであろうということです。

ただ、もちろん設置後の環境変化(目の前にディスカウントストアが出来た、自然災害で人がいなくなった等)によっては、思ったような売上が立たない場合もあります。
いくらプロのオペレーターでも予測できない事態には勝てません。
何事にも絶対はないということです。ただ、フルオペレーションはリスクが非常に低いことに変わりはありません。

なお、市場調査を依頼したオペレーターの能力に問題があった場合…
これはどうしようもありませんね。

そういった事態を防ぐためには、複数のオペレーターに設置に関する問合せをして、提案書を比較すると良いのです。
例えば、オペレーター5社に見積りを依頼した結果、3社から提案が出てくれば、まず間違いない設置場所だと言えるでしょう。
逆に、1社だけだと他の4社がなぜ断ってきたのかを確認したほうが良いですね。

今は、自動販売機設置の一括資料請求サイトがありますので、色々と探してみると良いでしょう。